福祉の仕事を始めたきっかけ

福祉のしごと

福祉分野で働くにあたり、私はきっかけが二つありました。福祉分野に興味を持ったきっかけと実際に仕事に携わろうと思ったきっかけです。今回はそれを紹介したいと思います。

興味を持ったきっかけ

私が20代の時に身内で認知症になった人がいました。一度家からいなくなってしまったことがあり、自分も含め親戚一同で探したことがありました。幸いすぐに見つかりましたが、その際に思ったことが、誰かを探すということだけでも「誰かの力になれる」ということでした。

福祉というと「何か壮大な志を持って何か大きなことをする」というイメージがありましたが、この時は、こんなことでも役に立てるんだなと思い少しだけ福祉に興味を持つようになりました。

実際に仕事に携わろうと思ったきっかけ

私は20代後半で大学に入りました。昼間はアルバイトで働き夜は大学へ行ってという社会人学生でした。せっかく大学へ入ったのだから今までの生活で関わったことのない分野の授業を受講しようと思って受講したのが障がい者関連の授業でした。その先生が現場をよく知る方で話が興味深く、「自分もやってみようかな」と思わせてくれた方でした。30代で卒業後、仕事を探していた時にその授業の事を思い出し、実際に障がい者関連の仕事に就きました。

きっかけは以上のように何気ないものでした。似たような経験を持ってる方もいらっしゃるのかもしれません。

また、ヘルパーや支援員として働いている方の中には、前職は福祉と全く関係ない仕事をしていたという方もいました。福祉というと、どこか堅苦しいイメージを持つ方もいるかもしれませんが、身近に福祉関連の出来事があったという人だけでなくひょんなことから仕事を始める人もいるのできっかけは本当に人それぞれだと実感しました。

福祉の仕事に就いてみて思ったこと

良かった点

私のそれまでの経験は店舗の売り場に勤務することが多く(といっても自分で選んだのですが)、一日に多くの作業をしながら、その中で接客対応しなければならず、一人の人に時間をかけたくてもかけられないということが少なからずありました。そのため、福祉の仕事に就き、時間の使い方がかなり違うことを実感しました。

特に生活に密着しているグループホーム勤務と今現在の仕事である利用者宅でのヘルパー業務は、ごく少人数かもしくはその利用者だけに集中することができ、その利用者に合わせた丁寧な介助を心掛けることができようになりました。気配りは必要になるのでそれなりに大変ではありますが、対象が目の前にいる人に限られている分、集中できる環境だと思います。

難しいと思った点

やはり何か問題が起きたときの対応だと思います。今のところ大きな事故などはありませんが、特にご自宅での介助では、けがなど何か起きたその瞬間はまずは自分ひとりで対応しないといけないため、冷静な対応が求められるというのは心しています。この点が接客など他の仕事ではあまり考えたことはなかった部分です。ヘルパーとして何年経験していても不安はなくなりませんが、何か起きたときに素早く冷静な対応ができるように、こまめな報告・連絡・相談を行うようにしています。また、救命講習は一度受講すると3年間は有効とされますが受けて次まで何もしないとなると忘れそうになるので、時に思い出して緊張感も忘れないようにしています。

まとめ

今回は福祉の仕事に興味を持ったきっかけとその仕事に就いたきっかけを紹介しました。

福祉のしごとは、人に対する思いやり等は必要だとは思いますが、必ずしもフルタイムで尽くさないといけないというものではないと思います。ちょっとした時間でも誰かの役に立てるので、福祉に関して興味を持っている方は、短時間勤務で始めてみるのもいいのではないかと思います。


ちょっとは役に立つかも。
  • 始めるきっかけは人それぞれ
  • 何か問題が起きたときの冷静な対応が求められる
  • ちょっとした時間でも誰かの役に立つことができる