以前「職務経歴書の作成 その1」のところで仕事内容の振り返りについて書きましたが、今回は資格やスキルの振り返りです。
資格やスキルを振り返る
資格やスキルもどんなことをしてきてどんなことができるのか具体例をだしておくと自分のスキルを客観的に把握できます。書面にしても会話にしても具体例が出せれば受け手も想像しやすくなり伝える方も説明しやすいです。
私が気を配ったのは車の免許とパソコンスキルでした。身近で、しかも実用的なものなので説明できるように準備しました。
運転免許
履歴書に書ける資格でポピュラーなものに「自動車の運転免許」があります。私の場合は免許をとったのが20年以上前なので「普通自動車第一種免許」、いわゆる普通免許になります。
私の場合、普通免許に関して以下の点を説明できるようにしておきました。
自動車の種類
自分が普段運転しているのが軽自動車なのかワンボックスなのか。
車の大きさによっても運転技術が変わってきます。買い替えなどでその時その時で所有している自動車が異なる時があったので、その時に所有している車と、今までにどんなタイプの自動車を運転したことがあるのかをピックアップしておきました。
また、運転したことがあるのはマニュアル車なのかオートマ車なのか両方なのか。今ではオートマの車の方が多いかもしれませんが、仕事で使用する車がマニュアルの軽トラという場合もあるので、マニュアルの運転歴があるなら重宝されるかもしれません。
運転の理由
近所への買い物利用なのか、通勤なのか、仕事上の荷物の運搬や配達なのか、送迎なのかなどの経験したことがあるものを列挙しておくと面接の際に説明しやすいです。プライベートでの運転しか経験がないのであればあまり運転技術を期待はされないかもしれませんが、運転の理由が仕事上の荷物の運送や送迎であれば少し慎重に運転を心掛けていたであろうと見なされるかもしれません。
運転で通ったことのある地区や大きな幹線道路など
どのあたりを運転していたのかで力量も測ることができます。人通りの少ない田舎道なのか交通量の多い幹線道路なのか、歩行者の多い住宅街なのか、こういったことも考えておくと説明しやすくなります。
これらを意識しておくと、仕事内容に関する確認事項が自然と増えます。
求人にはメインとなる仕事内容が書いてあります。ですが、メインの仕事以外に「配達」や「送迎業務あり」と書かれていたり、書かれていなくても仕事上ありうる場合もあるので、その際には、上記の事を話題にしながら確認できます。
例えば、福祉施設の勤務の求人なら、「『送迎業務あり』と求人にありますが、どのタイプの車を運転するのでしょうか。私は軽自動車しか運転したことがありませんが、研修はあるのでしょうか」と、こちらの不安も伝えながら確認をすることができます。
また、店舗勤務の求人で、特に明記はない場合でも「配達業務はあるのでしょうか。今まで接客販売の業務でも数は多くはありませんが配達業務がありました。配達車の運転に慣れるまで時間がかかったので確認したいと思っています」と、今までの経験からありうることの確認をすることもできます。
単に運転免許とだけ書いて「持っています」として終わらせるのではなく、経験をきちんと整理・理解しておくと説明がしやすくなり、また、疑問や不安の解消にもつながります。
パソコンスキル
自宅でパソコンを使用し始めて15年くらいになります。その間にネットで利用するだけでなく、ワードやエクセルを使って書類を作成したり表を作ったりと、ある程度はできるようになりました。仕事では、一日の報告書や課題提出などパソコンで作成・提出というのはいくつかの職場で経験しましたが、自分のパソコン操作レベルがどのくらいのレベルなのかはよくわかりませんでした。パソコンも能力の確認ができる資格があるようですが、私は持っていません。そのため求人に応募する際自分のレベルを示すにはどうしたいいのか悩みました。出した答えは、シンプルに「作成したものを提出する」というものでした。それは職務経歴書です。
職務経歴書
文字だけならワードでも良いとは思いますが、どんなことができるのかを示すためにあえて図を入れたり、フォントを変えたりしました。もちろん職歴の内容を重視しましたが見やすさ・読みやすさを考え使える機能は使うという感じで作成しました。
面接時に「パソコンは使えますか?」と質問された際には、「ネットを利用するのとワードとエクセルが少々使えます。その職務経歴書はエクセルを使用して作成しました。」と言って確認してもらうようにしていました。もしそうした話題にならなかった場合は、「自分のパソコンの技術はその職務経歴書作成レベルなのですが、大丈夫でしょうか?」という質問も用意していました。
職務経歴書のように何かしら具体的なものがあれば双方にとってわかりやすく、過度な期待や過小評価はなくなるのではないかと思っています。
まとめ
運転免許もパソコンスキルも、単にできる・できないではなく、どのくらいできるのか、どんなものなら作成できるのかを具体的に説明したり、さらには作って示せれば、説得力のあるアピールにもなります。こういった機会に一度振り返ってみることをおすすめします。