求人を探す その5

応募前

今までいろいろな求人を見てきましたが、1つの求人にいくつかの募集が入っていて内容を勘違いしそうになったり、一つの企業がいくつか求人を出していてその違いが最初はわからなかったということが何度かありました。今回はその時の事を紹介したいと思います。

1つの求人記事にいくつかの募集が入っている場合がある

一つの求人の中にいくつかの募集内容が入っている場合があります。求人サイトだけでなく張り紙求人でも似たようなものはあると思います。

例えばですが、アルバイト求人が以下のように書いてあるとします。

時間帯①9時から12時②15時から18時③9時から16時
時給①③は1100円②は1200円
①②は月のみ ③は火水木金土

時間帯も①②③と3つあり、なんとなくたくさんシフトに入れそうに見えます。ですが、これを1週間の表に当てはめてみると以下のようになります。

月 ①9時~12時(1100円) ②15時~18時(1200円)
火 ③9時~16時(1100円)
水 ③9時~16時(1100円)
木 ③9時~16時(1100円)
金 ③9時~16時(1100円)
土 ③9時~16時(1100円)
日 なし

自分の希望が短時間勤務で週3日程度だった場合、求人を見て②の時間帯は時給も高くて勤務したいと思っても、表に当てはめて見やすくすると②の時間帯は月曜しか入ることはできないということに気付きます。

それを理解した上でそれでもいいというのであれば何の問題もないのですが、応募前にはそのことに気付かず勘違いして応募というのは避けなければなりません。

もちろん問い合わせをして同じ時間帯の他の曜日に入ることができるのかを聞いてみるのもいいと思います。ただ、問い合わせをするにしてもまずは記載されている内容をみて、書いてあることを整理してきちんと把握しておくということが必要になります。

上記のように、一見希望に沿っているように見えても、よく見てみるとその時間帯は週1日しか募集していないということが実際にあり応募を見送ったことがありました。

求人には必要な条件はきちんと書かれているのですが、何となく見ていると大事な部分を見過ごしてしまうという可能性は誰にでもあるのではないかと思います。文章でコンパクトに書かれている場合は注意深く見てみることをおすすめします。

1つの企業でいくつか求人が出ている場合がある

同じ企業・法人でも上記とは異なり別々に求人が出ている場合があります。

例えば、以前求人サイトで見つけ応募した福祉関係の求人は、常勤と非常勤というのがあり、「常勤募集」という求人記事、「非常勤募集」という求人記事がそれぞれ出ていました。

こういった求人を見るときのポイントは2つあります。

・違いを把握する
・違いは選択肢につながる

違いを把握する

もちろん事務員募集と支援員募集といった具合に職種が違う・仕事内容が全然違う場合もありますが、同じ支援員募集でも常勤・非常勤があったり、支援員でも通常の支援員とサービス提供責任者候補としての支援員だったりと、こちらも何となく見ていると違いを見過ごしてしまいそうになる場合があります。

ハローワークの求人でも同じようなことがありました。例えばある企業の求人がいくつかあり、違いをよく見てみると、「支援員、○○区、フルタイム」、「支援員、○○区、パート」などフルタイムとパートを分けていたり、また、一つは資格や経験が必要な求人でもう一つは未経験可の求人などとなっていたりする場合がありました。

違いがあるということを理解していないと、入社する気が全くない方の求人や資格を持っていなのに資格が必要な求人に応募してしまうといった応募ミスが起きるかもしれませんそうなると時間をかけて丁寧に履歴書を書き、職務経歴書を作成し、志望動機まで考えたにも関わらず無駄にしてしまうということになってしまいますし、その結果自分のモチベーションも下がってしまいます。また、企業側からすると書類選考や面接に無駄な時間を費やすことにもつながるというのは想像するに難しくありません。

双方にとって望ましくないことなので、こうしたミスを避けるためにも違いを把握するというのは重要な作業になります。

違いは選択肢につながる

求人を見る中で違いが分かると、どちらが自分に適しているか、自分がどんな働き方をしたいのかイメージしやすくなります。

例えば、未経験分野を希望する場合は、いきなりフルタイムだと不安があることもあると思います。その時に非常勤と常勤という選択肢があるとすると例えば以下のように考えることができます。

非常勤 最初は非常勤で短めの時間で働き、経験を積んでから常勤へとステップアップ
常勤  未経験だからこそ最初から常勤として働き始め、じっくりと仕事と向き合う

もちろん、非常勤が常勤になれるという制度があるかどうかはわかりません。以前に応募した法人はそうした制度があったように記憶しています。その辺りは確認が必要になりますが、例えではありますが上記のようなイメージはすることができると思います。

また、もっとシンプルに、働く時間が長い方がいいから常勤希望、短めがいいから非常勤という方もいると思います。

いずれにせよ求人の違いが分かるからこそ、選択肢を持つことができ、自分はどちらがいいのかということを考えることができます。

同じ企業・法人で、しかも同じような職種で求人が出ていないかどうか、出ている場合、それぞれがどういった求人なのか違いを把握するというのは仕事探しでは重要な作業ではないでしょうか。

最後に

今回は求人を正確に把握することに関してのことをメインに書いてみましたが、それ以外にもよく読むことのメリットがあります。それは仕事の理解が深まるということです。

もちろん、書いてある情報だけで働く環境などその企業・法人のすべてを把握することができるわけではないのですが、入社後に「なるほど、書いてあることはこういうことだったんだ」と実感することもあります。読んでおくことで入社後に理解が深まるということはあるので、求人内容はよく読んでおくことをおすすめします。


ちょっとは役に立つかも。
  • 求人内容を整理し把握する
  • 違いを正確に把握する
  • 違いは選択肢になる