面接対策 その3

応募後

面接で知りたい事・知ってもらいたい事をあらかじめ用意しておくのは当然大事なことだと思います。ただ、その点に関して実際に面接を受けてきてこれは注意が必要だなと感じたことがありました。そこでこの記事ではその注意点や面接を受ける際の心構えについて書こうと思います。

答えを用意する

質問を想定してその回答を用意するとは思いますが、答えとして出来過ぎていると中身がないように聞こえます。ある面接でそれがはっきりわかりました。

10年くらい前の集団面接の時の話です。応募者は私を含めて3人か4人、面接官が4人だったと思います。面接官の質問は確か「自分の弱点・短所」だったと思いますが、応募者全員が似たような回答だったことがありました。しかも本に書いてあるような当たり障りのないいわゆる優等生的な内容だったと思います。自分で答えているときはわかりませんでしたが他の人の話を聞いていて、マニュアル通りの内容ってこんな風に中身がないように聞こえるんだなと、実感しました。面接官も何とかそれぞれの本音を聞き出そうと言葉を変えて質問してくれましたが、こちらはそれぞれ同じような答えを言うだけでした。面接官全員があきれていたように見えました。他の人はわかりませんが私はこの時不採用でした。

面接で必要とされるのはきれいな表現ではなく自分がどんな人間か・相手が知りたいのは自分のことだとこの時実感しました。

では、自分がどんな人間なのかをどうやって知るのかと言うと、もちろん自分自身でも考えるのですが、人に聞いてみるというのをおすすめします。仕事場の人や家族など自分の普段を知っている人であれば細かいところも見てくれている可能性があるので自分でも気づかないことを知ることができるかもしれません。ひょっとすると自分が思っている通りに見られているかもしれません。いずれにしてもそうした人からの意見であれば客観性が増しますし、だれだれにこのように言われたことがありますと、話のネタにもなります。

この時の質問は自分の弱点でしたが、弱点以外にも自分の事を質問される可能性はあります。面接の参考にもなり自分を知るいい機会にもなるので一度聞いてみることをおすすめします。

質問の答え方

あらかじめ質問を想定して回答を用意する事は大事なことだと思います。ただ、上記の内容と似ているのですが、それだけだと会話として不自然な答え方になっていたり、そっけない答えになってしまうことがあります。

想定した質問の回答はもちろん決めておいていいのですが、一語一句決めておいてそれを間違えずに伝えるのではなく、声のトーンや使うワードなど伝え方はその場の雰囲気に応じて変えるくらいの心構えの方が自然な会話になると、この時以降の面接で実感しました。

こちらがする質問の内容

面接を受ける際は質問を用意しましたが、私の場合どこに応募してもある質問をしていました。それは、「どのような人材をご希望ですか」といった類の質問でした。

面接だと相手の質問に答えるのがメインになってしまい、相手の事をよく知るための会話がないまま、特にどのような人と一緒に働きたいと思っているのかを知らないまま面接が終わってしまったことが多々あったため、必ずこの質問はしようと決めました。丁寧に答えてくださった企業があったのはよく覚えています。そこはアルバイト求人で、面接でその話をすることができ仕事の方向性を知ることができました。結果は採用をいただきました。諸事情によりこちらから辞退させていただきましたが貴重な経験でした。

質問自体はよくある質問かもしれませんが、自分が気になっている「これ」という質問を一つでも持つことによって面接を受けるにあたり少し安心できたので考えておくといいと思います。

また、面接の場で思いついた質問で会話が弾んだことがありました。

面接では相手方が仕事内容などの説明をしてくれることがあります。その中で気になった箇所があれば質問するのは会話として自然な流れです。以前、上記とは別の面接で仕事上の説明をしていただき、話の中の気になったところを質問した際「面白いところ突くなー」と言ってその説明をしてくれた面接官がいました。この時は不採用になってしまいましたが、面接中は会話が弾みお互いにあれこれと聞くことができたように記憶しています。

話を聞いている中で質問をするのは会話の自然な流れなのでおすすめです。

面接官と話すとき

私の場合性格的にもともと緊張しいで、面接の際はよく緊張していたので、どうすれば緊張しなくて済むかを考えていました。

ですが、ある時少し発想を変えました。それは緊張しないようにするのではなく、「どうすれば話しやすくなるか」でした。

そしてたどり着いたのは、面接は「そこでの仕事の初日のような感覚」で臨むことでした。

面接官は「面接官ではなく上司や先輩」で、初日なので分からないことだらけなので「わからないことはその場で質問をしてメモをとる」くらいの感覚です。こう考えてももちろん緊張はしますし、初対面であるので初対面としてのマナーは必要になりますが、気持の面で少し楽になりました。適度な緊張感を持ちつつ会話らしい会話をすることができるようになり面接の時間が有意義に感じられるようになりました。

私の場合はかなりの緊張しいなので、少しラフなこのくらいの感覚の方が丁度良かったようです。

まとめ

今回は面接でのやり取りを想定した注意点と心構えについて紹介しました。

面接に慣れるというがいいことなのかどうかわかりませんが、経験してきて感じたことなのでもしよければ参考にしてみてください。


ちょっとは役に立つかも。見出し
  • マニュアル通りにならないために人の意見が参考になる
  • 質問はその場でも考える
  • 面接はそこでの仕事の初日のような感覚で